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マイコプラズマという病原性微生物(細菌でもウイルスでもない)が感染しておこる肺炎です。
初期症状は、風邪症候群様の症状と似ています。発熱、疲労感、頭痛、咽頭痛、消化器症状、咳、発疹などです。症状は個人差が大きく、発症初期は乾いた咳ですが、時間の経過と共に咳は強くなり、解熱後も1ヶ月程度続きます。
合併症として中耳炎、関節炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、心筋炎、溶血性貧血、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などがあります。
マイコプラズマ感染症の潜伏期は2~3週間程度といわれています。風邪やインフルエンザは4~5日と言わ
れていますが、マイコプラズマは体内に侵入してから症状が現れるまでの潜伏期が長いのが特徴です。
マイコプラズマ感染症の人と接触してもすぐに症状はでません。
ではどんな症状が出てくるのでしょうか?
① 38~40度の高熱がでます。発熱で発症します。
② 空咳がでます。だんだんと痰がからんできます。自制できないほど頑固な咳です。
③ 胸痛や疲労感、頭痛や咽頭通を伴うこともあります
マイコプラズマ感染を確認するには、抗体検査を行ないます。発熱から5~7日たてば、マイコプラズマに
感染しているかどうかがわかります。症状が出始めてからの期間が短い場合は、検査が陰性になってしまう場合
もあるので注意しましょう。胸部X線写真は、すりガラス状の間質性陰影を見ることが多いです。飛沫感染する
ため家庭、学校、職場で流行しますので、流行が診断の助けにもなります。
マイコプラズマには通常外来で処方されることの多いセフェム系抗生物質が効きません。逆にマイコプラズマに効果のあるマクロライド系抗生物質が処方されます。ですから、症状を起こしている病原体がマイコプラズマなのか、細菌なのか、ウイルスなのかを見極める事が、お子さんの治療を行っていく上重要です。