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⑫高血圧の入浴法

 

 冬の寒い時期の入浴法は血圧の乱高下により、血管に大きな負担がかかります。
 心身リラックスできるお風呂が、入浴の方法によってリスクがあります。

高血圧の方の入浴方法についてのポイントをご紹介します。

⦿血圧が乱高下する原因とは?
 暖かい部屋から寒い脱衣所へいき洋服を脱ぐと、急激
な温度差により、体の熱を逃がさないように血管が収縮
し血圧が上昇します。
 熱めのお風呂をも危険度がアップします。浴槽の温度
が高い場合、血管が収縮され高血圧状態になりやすい
のです。
 浴槽に浸かり体が温まってくると、収縮していた血管
が拡張します。これにより、急激に血圧が下がります。
 血圧の乱高下は、動脈硬化の影響で血管が破裂した
り、詰まってしまうなど危険な状態を引き起こす可能性
があります。
     
⦿入浴時の注意点は?
 ①脱衣所の温度
  脱衣所と部屋の温度差をなくしましょう。        
 ②浴室の温度
  浴槽の蓋を開け浴槽全体の温度をあげましょう。
  シャワーなどで、湯気を利用し浴槽の温度を上げる
 ことも効果的です。
 ③浴槽の温度
  熱めのお風呂は避け、39~41度の少しぬるめの設
 定にしましょう。
 ④水分の補給
  汗をかくことにより、血液がドロドロにならないように
 入浴前と入浴後は水分を補給しましょう。
 ⑤食前の入浴
  食後は消化器に血液が集中するため出来るだけ食
 前の入浴がお勧めです。
  食後、飲酒後は入浴は控えましょう。
 ⑥入浴時間
  入浴時間は長すぎずのぼせないように、10~15分程
 度にしましょう。
  長く入りたいときは、かけ湯や半身浴などで自分の
 体調と相談しながらの入浴をしましょう。

 高齢者は入浴時に倒れることが多いことから、浴室や脱衣所のヒーターなどが販売されています。上手に利用しましょう。
 また、温泉などでの入浴(回数・時間)も体の負担も考慮し、無理のないようにしましょう。
 日頃から食事や運動などで、高血圧の改善に心掛け、こまめに血圧を測定し自己管理をしましょう。
 血圧の管理には血圧手帳がお勧めです。