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腎臓病についてお話しします。治療については概要のみですが…
腎臓病には腎臓に生じた炎症によって引き起こされる(原発性)腎炎と、糖尿病などの全身の病気により糸球体に障害を起こすもの(続発性)があります。
腎臓の障害部位や原因等により多くの病名に分かれますが、腎臓自体が直接障害されるものと他の病気によって腎臓に障害が現れるものの2つに大別されます。
また、病気の発生と進展の速さによって急性と慢性に分ける場合もあります。急性腎障害の場合、数時間から1週間と短期間に急激に腎臓の機能が正常の機能の半分以下に低下し、尿の量も低下してひどい場合は無尿となる非常に進行の早い恐ろしい病気です。
ただし急性(腎不全)の場合は、近年では医療技術が進歩し、早期に適切な治療をすることにより腎機能が回復したり、機能の低下を防いだり、遅らせたりすることが可能になりました。
さて慢性(腎不全)の場合(腎不全とは腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなることです)、数か月から数十年の長い年月をかけて腎臓の働きがゆっくりと悪くなります。
そのステージにより、治療の方法が変わってきます。
前回の繰り返しになりますが、腎機能は慢性的に悪化すると回復しません。現在の状態より悪くならないように、または悪くなる速度を遅くするための治療になります。
あるステージからは、食事療法や薬剤治療のみでは全身症状が悪くなり、血液透析・腹膜透析・腎移植が必要になります。
腎機能が悪くなった場合には、各ステージを通して食事療法が必要になります。塩分の摂取制限、タンパクの摂取制限。さらに摂取制限に矛盾しますが栄養(エネルギー)の適正量摂取です。
次回は、慢性腎臓病いわゆるCKDについてお話しします。
(参考資料)一般社団法人 全国腎臓病協議会 www.zjk.or.jp
旭化成ファーマ株式会社 www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/working.html
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