管理薬剤師のパパです。
これからしばらくCKD(chronic kidney disease)慢性腎臓病についてお話しします。
腎臓病なんて関係ないさっ!て方がほとんどだと思います。
しかし、実は患者さんは1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)もいます。
非常に重要な物事の中でも特に大事なものを指す意味の「かんじんかなめ」は、漢字で肝心要や肝腎要と書きます。
肝臓、心臓そして今回お話しする腎臓は、人間にとって無くてはならないものです。
腎臓はどこにあるのでしょうか。
腎臓は腰より上の背中側に、左右に各1個ずつあります。
そら豆のような形をしており、150g程度で人の握りこぶし程度の大きさです。
さて、腎臓は何をしているのでしょうか?
腎臓は尿を作る臓器であるという程度の漠然とした認識かと思います。
ところが非常に重要な多くの働きがあります。
腎臓の機能は大きく7つ
①体液の調節:尿量を調節して体内の水分量を一定にします
②老排物の排泄:体で不要になった物質を尿として排泄します
③電解質の調節:電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなど)の濃度や量を調整します。電解質は血圧調節や骨の生成に重要です。
④酸塩基の調節:血液を弱アルカリ性に保ちます。羊水や海水と同程度でしょうか。
⑤ビタミンDの活性化:肝臓で蓄積されたビタミンDは腎臓で活性化され、活性型ビタミンDとなります。ビタミンDはカルシウム、リンのバランスを整え、正常な骨を維持するのに必要なホルモンです。腎臓の機能が低下するとカルシウムの吸収が悪くなり、骨軟化症や骨粗鬆症などの原因になります。
⑥エリスロポエチンの分泌:赤血球の産生を促すエリスロポエチンを分泌します。この機能が低下すると赤血球が減少し貧血症状が現れます。
⑦レニンの分泌:血圧を調整するホルモンであるレニンを分泌します。尿を円滑に生成(血液をろ過)するには、血液の流れが一定に保たれている必要があります。腎の血液の流れが悪くなると、レニンが分泌されて血管を収縮させ血圧を上昇させます。腎臓はレニンの分泌量を増減させて血圧を調整します。
(参考資料)一般社団法人 全国腎臓病協議会 www.zjk.or.jp
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